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▶「株日記」政策テーマでここまで上がる!名村造船・三井E&Sが急伸した理由とは –
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■ 本文
2025年9月29日。
アサヒグループが ランサムウェア攻撃(身代金要求型ウイルス) に遭い、システム障害が発生したと発表した。
ニュースでは「オンライン販売が停止している」と報じられ、当然株価は下落。
私はアサヒビールが大好きで、最近はヨーロッパのスーパーでもよく見かけるようになり
「海外売上が伸びそう」と感じていたこともあり、チャンスと判断して購入した。
▼ ネガティブニュース直後にエントリー
10月23日、
1,749円で30株購入。
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PER:15倍
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ROE:7.49%
「サイバー攻撃は早めに収束するだろう」と思っていた。
さらに下がってきたので
1,744円で20株追加。
▼ しかし、ニュースの影響がじわじわ…
サイバー攻撃の報道が続き、不安が消えない。
株価もじわじわ下落し、このまま資金を寝かせるよりは他の銘柄に移した方が良いのでは…という気持ちが大きくなった。
そして10月30日、
1,665円で損切り(-4,100円)
後から振り返れば、ここがまさに“底”だった。
▼ 決算では影響は限定的と判明
決算内容では、
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オンライン販売は停止していたが
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他の手段で販売を継続
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売上への影響は限定的
ということが分かった。
2025年12月2日時点では
株価は1,805円まで回復。
「持っていれば戻っていた」という典型的なパターンだった。
■ アサヒのサイバー攻撃を簡単に整理
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工場のオペレーションシステムは無傷で稼働していた
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影響を受けたのは 受注・出荷のシステム
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FAX・Excelによる手作業で一時対応
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電子受注(EOS)は12月3日から再開予定
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受注制限も解除
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配送リードタイムは2026年2月までに正常化
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SKU(商品種類)も2月までに順次拡大予定
影響は大きかったものの、事業の根幹は止まっていなかった。
▼ 今回の学び:愛される商品を作る会社は強い
アサヒのように生活に深く根付いた商品を作る企業は、
一時的に問題があってもいずれ回復することが多い。
今回の取引は、
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焦って売った場所が“底”だった
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心に余裕がないと不要な損切りをしてしまう
そんなことを痛感した。
特に サイバー攻撃銘柄 は、完全収束が読みにくいため、
しばらく遠くから見守る方が私には向いていると実感した。
▼ 最後に:今は「伸びしろのある銘柄」を探す時期
長期チャートを見ると、アサヒは上がったり下がったりを繰り返している。
もちろん優良企業だが、今の私は より成長が期待できる銘柄 を探していきたい。
そのための経験として、このアサヒの取引はとても大きかった。
損切について
後で見直して記事を書くことで、損切について感じたこと。
大阪チタン、名村造船などで短期で利益を得ることが出来ると、どうしてもせっかちになってしまう。
しかし、出来るだけ損切も抑えていくことで、早めに資金を増やすことが出来ると常に思わないといけない。
とはいえ、他の銘柄に資金を使いたい時に資金が足りないとやはり、勢いのない銘柄を損切したくなる。
なので、銘柄選びの際に「この銘柄は、どのくらいの期間でどのくらい伸びる余地があるか?」を良く考えて納得できる銘柄選びをしていきたい。