相続税を自分で申告するとどのくらいの期間がかかるか?
相続税申告をする場合、どのくらいかかるかは、財産や書類収集や書類作成にどのくらいかかるかなので、人それぞれです。
それでも、皆どのくらいかけているのか知りたいと思うので、参考になるか分かりませんが、私の友人はほぼ丸まる10カ月かけてゆっくり何度か税務署へ相談へ行き申告したそうです。
私はというと、1番初めの相続税申告は税理士さんにお願いしたので、税理士さんが作った資料を参考に1カ月くらい、実際相続税申告に使った日数は気合を入れて数日で一気に作成しました。
特に時間がかかったのは、
・不動産の税額軽減の計算(間違えるといけないので何度も計算した)
・e-Taxの登録方法、使い方がいまいち分からず慣れるまでに時間がかかった。
・土地の面積が一定規模以上の土地に対しての「地積規模の大きな宅地の評価(単純に路線価×地積といった方法で計算した評価額に比べて、約6~8割の評価額に減額することが可能。)」を適用するために相続する土地が地積規模の大きな宅地にあてはまるかが分かる地図をコピーして添付したりするのが面倒だった。
・葬儀などの領収書をコピーして添付するのも結構面倒ですが、領収書をまとめてスマフォで撮影しプリントアウトすることで少しは時間を節約できると思います。
相続税の申告書がe-Taxで提出できるようになりました。| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) (nta.go.jp)
しかし、e-Taxを利用することで税務署へ行かずに記入する書類が手に入りますし、自動で計算してくれる箇所もあり、違っていると数字が合わないというお知らせがあるので税務署へ提出する前に一つずつ見直すことが出来るので手書きで申告するよりも楽だった気がします。
どの税理士さんにお願いしたら良いか分からない方は無料で税理士さんを紹介してくれるエージェントにお願いするのも良いと思います。↓
ちなみに、相続税申告を税理士さんにお願いすると安くても70ー100万円くらいかかると思います。
相続税の申告のために必要な準備
1 相続人の確認
2 遺言書の有無の確認
3 遺産と債務の確認
4 遺産の評価
土地家屋の評価額を下げられる場合
下記の場合、評価額を下げる計算式があるので計算する。
・賃貸している場合(入居者率がが多いほど軽減される)
アパートなどの貸家の評価方法↓
株がある場合
株は毎日価格が変わるので、被相続人が亡くなった日の株価で計算します。
株価を証明するため亡くなった日の株価をヤフーなどで検索した画面を印刷、またはjpegで保存したもの、何株あるか証券会社から送られてくる書類を添付します。
銀行残高
メイン口座は残高証明を取りました。
あまりにも使っていない銀行口座が沢山あったので、税務署へ問い合わせた所、数百円などの銀行口座の残高証明はいらなく、通帳のコピーで良いそうです。
5 遺産の分割
不動産登記が令和6年4月から義務化になりました。 所有権を知った日から3年以内に相続登記を行わないと10万円以下の過料が発生することもあるため、相続登記を行う人が今後増えると思います。 そこで、3回相続登記を体験した[…]
6 デジタル遺品の整理
現在は、ネット銀行、ネット証券、ネットでFXや仮想通貨などの投資をしている人もいらっしゃいます。
法的な観点からのデジタル遺品の取り扱いアドバイスを受けたり、故人のオンライン上の存在の適切な管理(SNSアカウントの追悼アカウント化など)も考える必要があります。
クラウドサービスに保存してある写真やSNSのアカウントなど、残された人で整理出来ない、データを安全に完全に消去して欲しいなどの残された人では出来ない時に専門家にお願いすることが出来ます。
7 申告と納税
実家の相続で考えないといけないのが、実家の片付けです。 大型の家具の移動や大量の荷物を捨てる時など、かなりの体力を必要としますが、精神的な面、捨てるものと取っておくものを分ける時にかかる時間も考えると気が遠くなるの[…]
相続税申告記載
私の友人は全て手書きで行ったそうですが、私は
・全ての財産(地積規模の大きな宅地、変形の土地、小規模宅地特例等)を計算
・葬儀代、葬儀のお食事代、飲み物代など
・銀行口座の残高
・亡くなった後に発生した支払い
などをエクセルに入力し、計算しました。
その後、e-Taxへパソコンを使って入力。
相続税の申告書がe-Taxで提出できるようになりました。| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) (nta.go.jp)
e-Taxで送信の仕方が分からなかったので全てプリントアウトして土地のある地図、領収書、残高証明など一式をコピーして税務署へ提出しました。
相続税申告書類は2部持って行くと、1部に受領印を押してくれるので、2部持っていくことをおすすめします。
参考:
まとめ
相続税申告の書類作成や資産の計算は時間がかかり面倒ですが、税務署へ相談へ行ったり書類作成に時間をかければプロでなくても出来ると思いました。
平日に自由に動けるとスムーズにいきますが、仕事をしていて難しい場合は初めから税理士さんにお願いすることをおすすめします。