ファイナンシャルプランナーの母が亡くなったのは、かれこれ15年くらい前で終活という言葉が流行しだした時です。
恐らく終活という言葉が流行する20年ほど前から家族の将来の事を考えて【老後の資金対策・税金対策】として養子縁組をしたり、アパート経営を始めたり、生命保険に入ったり、孫の教育保険へ入ったり。
自分の老後と人生が終わる時までではなく、その後の子供たちの代へ受け継がれた時の事まで考えて少しずつ着々と終活の準備を進めていたのだと思います。
ファイナンシャルプランナーだったこともあり、亡くなる直前まで資産の計算ややる事リストを作って説明してくれたおかげで、様々な手続きがスムーズに進められ、終活の大切さを実感し、自分の老後についても考えるようになりました。
40代、50代になると親の介護や老後に向き合ってみると、老後には若い時に考えていたよりも資金が必要だと感じたり、相続などに向き合い、自分の終活について考え始める人も多いと思います。
ここでは、ファイナンシャルプランナーだった親が教えてくれた老後のための資産構築と次の代へ受け継ぐ終活をご紹介します。
終活で葬儀のことお墓の事などについてはよく聞きますが、老後の収入源、健康管理について考えておくこともとても大切だと思いますので、終活の参考になればと思います。
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老後のためにする資産構築
健康な体つくり
資産と言うと収入と考える人も多いと思いますが、支出を抑えるための健康な身体も資産となります。
老後に健康でどこへでも歩いて行ける体力がある人と比べると医療費、歩けないとタクシーを頻繁に使ったり、介護ヘルパーさんをお願いしたりを考えると、若いうちから老後に向けての健康な体つくり、家で出来る簡単な運動や日々の散歩で歩いて足腰を鍛えて体力を作るだけでも違います。
筋肉は使わなければ衰える一方ですが、80歳くらいまでは鍛えられるそうです。
身体に負担をかけず、無理をしすぎない程度の運動を毎日15分程度するだけでも違ってきますので、老後に向けて今から無理のない運動習慣をつけることをおすすめします。
老後の収入源作り
老後に年金だけになると、現役で働いていた時よりも収入は減ります。
年金と不動産収入で子供たちに頼らず老後を謳歌していた両親を見て思ったことは、「自分が働けなくなった時でも他の人に頼らないだけの資産形成をしておくと平穏な老後を過ごせる。」です。
今までよりも質素に暮らせばと考える人もいますが、年齢を重ねると若い時よりも医療費がかかったり、介護費用、家も古くなってくるので修繕費等々。
何が起こるか分かりません。
そして、働いていた時にはなかった時間を使って旅行へ行ったりするためにも、若いうちから年金以外の収入源を作っておくことはとても大切な事だと思います。
資産形成方法
貯蓄をするのも良いですが、現金の価値は年々減っていきます。
歴史を見れば分かるように、50年前の1千万円と今の1千万円では、物の値段が上がっているので昔よりも価値が下がっていることになります。
自分の老後は20年後だから貨幣価値は対して変わらないと思っていても、今後世界がどうなるかは予測できません。
そこで、ある程度の貯蓄も必要ですが、40,50代から何かの勉強を始めることをおすすめします。
・不動産
・株
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お買い物やクレジットカード利用などで貯まったポイントを使い、株式や投資信託などの様々な金融商品を購入し、ポイントのまま運用体験ができるサービスでゲーム感覚で投資の勉強をすることも出来ます↓
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・他の収入源、例えば、インターネットを使って収入を得る方法
・何か得意分野を家で教える
・定年後でも働ける職を見つける
何でも良いので年金以外の収入源を作ろうと考えて少しずつ始める事で、年金生活になった時に他の収入源を確保出来ているようになります。
ちなみに、私の親は不動産賃貸を始めたのもあり、土地や不動産の価格を見ては、この土地は将来性がある、競売物件を探して少しずつ不動産を増やしていました。
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資産を形成する時に大切なものの一つに、支出を抑えるというのもあります。
必要なもの、自分が本当に欲しい物以外買わないというのは当たり前ですが、押さえられる出費は押さえる事も大切で、欲しいものが訳アリ、賞味期限間近で通常より安く手に入るサイトなどを活用してやりくり上手になることもおすすめです。
販売者は食品ロスを減らせる、消費者は欲しいものを安く手に入れられるというWinWinの掲示板がありますので、良かったら覗いてみてください↓
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相続税対策
不動産投資
老後が心配で貯蓄を増やすのは分かりますが、全てを貯蓄で残すと相続税がかかる率が高くなります。
賃貸不動産で残すことで、税の控除を受けられたり、老後の収入源の一つにもなります。
老後が心配で貯蓄すると考える人もいますが、現金の価値は時代と共に変わります。 例えば、3,000万円を貯蓄しても10年後には10年前に比べて貨幣価値が下がっていることもあります。 10年間の間に円安になってドルやユーロにに比べて円の価値[…]
「相続財産が基礎控除を少し超えてしまうかも?」 「このままでは相続税が発生するかも?」と考えて取った対策の中から、 実際に相続した時、やってよかった対策、やらなくても良かった事をシェアします。 相続税対策の参考に読んでみてください! […]
孫の教育資金
2026年3月31日まですが、教育資金の贈与が非課税になる制度があります。
30歳未満の子どもや孫などの直系卑属に教育資金を目的として一括で贈与しても、子供や孫1人あたり1500万円までは贈与税がかからないというものです。
※教育資金目的以外に使った場合や使い切れずに余った場合には贈与税の課税対象となるので使い道には注意が必要です。
※教育資金口座の開設や教育資金目的に使ったことの証明として領収書等の提出が必要など手間がかかりますが、使いきれないほどある方は検討しても良いと思います。
教育費は入学金、授業料のほか、学校の寮費、通学交通費、修学旅行代や給食費、 さらに500万円までは進学塾、水泳、英語、ピアノといった習い事にも適用されるので、相続の基礎控除額を大幅に超えてしまう場合は、生前に孫のために使うのもいいと思います。
学資保険に入る
孫の親に学資保険を贈与する
祖父母から孫の親に年間110万円以下の金額を贈与して、そのお金で契約者と受取人を孫の親、被保険者を孫とする学資保険を契約しておき、孫が高校生、大学生になった時に毎年決まった額を受け取れるようにしておくことで、学費や教育費のの心配が半減されます。
年間の保険料が110万円を超えない金額で学資保険を契約すれば贈与税のかからないので学資保険をプレゼント出来ます。
※2024年以降に贈与する場合は死亡日から7年前まで段階的に遡って相続財産となります。
他の相続財産にもよりますが、贈与税が課税されないように贈与していても相続税の対象となってしまう可能性もあるので、贈与をする場合は、死亡日から7年間前まで遡ることを覚えておいてください。
相続人が数人いる場合の資産分割
相続人で揉めないように、生前から財産を分けて公正証書にしておく。
公正証書にしておくことで、誰が何を相続するかが決まっているので、相続後に淡々と手続きを進めるだけになります。
老後に残された人たちが揉めないように皆が納得いくように財産を分け、公正証書を作成し、亡くなった後にやる事リストまで作成してくれたので、相続後にスムーズに手続きを行う事が出来ました。
書き出しておくもの
亡くなるとお葬式、市役所の手続き、クレジットカードを解約、色々な名義変更があり、「こんなにやる事があるの!?」と思うほどです。
ただでさえ色々な手続きに追われるのに、どこに何があるかが分からない、聞きたいのに聞けないとなると更に悲しみが増します。
銀行口座がいくつあるか分からないと、探したり、古い銀行通帳を持って色々な銀行にまだ口座があるのか聞きに回らないといけません。
出来る限り生前に整理し、リスト化しておいてくれることで、手続きがスムーズになります。
整理するもの
・使っていない銀行口座は解約しておく。
・使っていない物も出来る限りリサイクルショップへ持って行くか、捨てておく
書き出しておくもの
・銀行口座は何に使っているか(光熱費が落ちるからすぐには解約しないようになど)
・年会費を払っているカード会社の連絡先(カードの解約をしないといけないので)
・火災保険の名義変更をするため、火災保険保険証券
・株がある場合、株の口座とどんな株をどのくらい持っているか
・保険の一覧(生命保険)
・企業年金の手続きがあれば企業年金の連絡先
・資産一覧
相続税申請は亡くなってから10カ月以内に申請する必要があります。
お葬式、市役所での手続きなどやることは沢山あり、あっという間に月日が流れていきます。
相続手続きは書類を作成したり取り寄せたりと時間がかかる。
どこに何があるかが分かっていると、スムーズに手続きが進みます。
話し合うか書いておくこと
・ボケてしまったらどうして欲しいか
・葬儀の希望
・お墓のこと
お葬式やお墓は残された人のためでもあるので、葬儀、お墓の事は話し合っておくことが良いと思います。
・実家をどうするか
最終的には残った人たちが決めれば良いと言うと思うのですが、もし誰も住まなくなったら実家をどうしたら良いかを聞いておきたかったので、生前から色々な事について話しておくことをおすすめします。
相続した実家(一戸建て)をどうするか? 相続した後に誰かが住むなら良いのですが、誰も住まないと空き家になってしまい、人が出入りせず空気の換気をしないと家はカビてしまったり傷みが早くなると言われています。 そし[…]