相続株のその後
2024年夏に株を相続してから、どうして良いか分からず約5ヶ月ほど動きを観察しました。東電の株価はじりじりと下がり、相続時の評価額の約半額、1株400円ほどに。
祖母から父へ相続されたときも同じくらいの価格だったため、「また元に戻っただけ」と思っていましたが、「半額にも倍にもなるなら、収入につなげられないか?」と考えるようになりました。
株の勉強をはじめる
100万円以上の損失を取り戻すには、まず株がどんな仕組みなのかを知らなければなりません。高額なセミナーやコンサルもありますが、元を取れるか分からず、信頼できるかも不安。そこで、できるだけ安く学べる方法として「本から学ぶ」ことにしました。
何年も株を研究してきた人の知識や銘柄選びのコツが詰まっている書籍は、費用対効果が高くおすすめです。
筆者がオーディブルで繰り返し聞いた3冊
▶ 『賢明なる投資家』
▶ 『バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円』
▶ 『会社四季報 速読1時間で10倍株を見つける方法』
これらを何度も聞き、どんな銘柄を選ぶと良いか、どんな株が上がりどんな株が下がるのか、自分なりに理解を深めました。少額から試してみることに。
読み放題ではない本は紙で購入。特に大きな文字で読みやすく、楽しく学べる書籍もおすすめです。
初めての銘柄選び:村田製作所(6981)
誰もが安泰と思っていた東電の株が紙切れ同然になった経験から、まずは堅実な銘柄を選ぶことにしました。
選んだ理由
- 独自の技術力があり、他社が真似できない強みを持っている。
- 前年に比べて利益が減っており、PER・PBRが高くなかった。
- 技術力の高さから、長期的に回復の可能性があると感じた。
2025年1月、3月末の配当(900円)を狙って2,333円で30株購入。
少額投資なので、損失が出ても勉強代と割り切りました。
初めての値動きと学び
購入後、株価は上昇し2,700円前後まで上がりました。
含み益が1万円以上に。配当よりも値上がり益の方が大きいことに気づき、「売るかどうか」で迷いました。
しかし、市場の動きを観察したくてそのまま保持。
ところが2025年春、トランプ関税や円高懸念で株価は下落、2,000円を割り込みマイナスに転落。
この取引で学んだこと
- 株価は短期間でも大きく上下する。
- 精神的に不安になる前に利益確定するルールが大切。
- 20%下がったら売るなど、自分なりの基準を決めると迷わない。
最終的に株価は2,800円を超え、途中で約10%の利益+配当900円で利確。初めての銘柄選びとしては成功でした。
その後の動きと振り返り
その後も株価は上下を繰り返し、2025年10月24日時点で3,018円に。円高予想が外れ株価は堅調でしたが、政治不安もあり、早めに売っておいて良かったと思いました。
| 決算期 | ROA | ROE |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 7.72% | 9.10% |
| 2024年3月期 | 5.95% | 7.36% |
| 2023年3月期 | 8.53% | 10.55% |
| 2022年3月期 | 11.18% | 15.01% |
今回は10%程度の利益確定を行い、精神的にも落ち着いて取引できました。
これからも「無理をしない投資」を心がけていこうと思います。
つづき