「株日記」好きというだけで購入するのは危険-富士フイルム-

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本格的に銘柄を探しながら売買を始めて、ようやく2カ月半。
その間、気になる企業はいくつかあったが、業績に対して株価が高すぎて「見るだけ」で終わっていた銘柄も多かった。

そんな中、首相選出前で先行き不透明感が強まったのか、2025年10月14日に多くの銘柄が大きく下落。
このタイミングで、以前からずっと気になっていた 富士フイルムHD を購入した。

理由は単純で、富士フイルムのデジカメが好きだから。

もちろん好みだけではなく、同社の転換力にも魅力を感じていた。
写真フィルムで培った技術基盤を生かし、ヘルスケア・半導体材料など成長分野へ多角化。
医療とエレクトロニクスを両輪に持続的な成長を続ける姿勢も評価していた。

2025年10月14日、株価が下がったタイミングで 3,661円 × 30株 を購入。
しかしその後、他の銘柄が戻り始める中、富士フイルムだけはじりじりと下落を続けた。

不安が勝ち、最終的に 3,556円で全て売却（-4,550円）。

その後の株価を見てみると…

ROEは 8％、来期予想は 7.7％
2025年11月25日時点の株価は 3,315円
PER：約15倍、PBR：1.14倍

数字だけ見ると「少し割高」に感じる水準。

筆者が購入した際のPERは16.95！高すぎると今なら思う。
今振り返ると、10月中旬は購入タイミングとして良くなかったと思う。

今でもそうだが、特に最初の頃は銘柄選びの経験が少なく、判断への余裕がなかった。
指標の見落としや、「好きだから」という理由での判断の甘さもあった。

でも、こういう失敗の積み重ねこそが経験になる。
今回の取引も、次に活かせる大事な学びだったと感じている。