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■ 本文
株を始めてしばらく経つと、少しずつ“気づき”が増えてくる。
その一つが、
政策テーマに関わる銘柄は、ROEやPERに関わらず上がりやすい
ということ。
もちろん、ROE・PERが無意味なわけではない。
ただ、ニュースで注目されたり、国の政策と関連した銘柄は、
「利益率が低いのに?」と思うような銘柄まで急騰することがある。
その上、
・一時的に上がって戻るだけの銘柄
・そこからさらに伸び続ける銘柄
両方が存在するから面白い。
こういった経験を通じて、私は次第にこう思うようになった。
やっぱり“政策に関係する銘柄”は強い。
そして今回、サイバー攻撃に関するニュースが続いたことで、サイバーセキュリティ関連の大手 NEC に注目した。
■ NECの「本当の強み」はどこにあるのか?
NECは IT企業というイメージが強いが、実は政府向けの防衛・宇宙・通信分野で圧倒的な存在感を持っている。
理解したことを整理すると、以下のとおり。
■NECの主要分野と強み
✔ 航空宇宙・防衛(ANS事業)
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人工衛星・地上システム
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衛星運用サービス
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航空管制レーダ・指揮統制システム
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誘導制御システム
✔ 通信・ネットワーク
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海底ケーブルシステム
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国家レベルの通信インフラ構築
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防衛省および海外向け通信システム
✔ サイバーセキュリティ
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政府の「能動的サイバー防御(ACD)」に対応
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KDDIと合弁会社を設立し、政府機関向けのセキュリティ強化を推進
✔ センサー・レーダー技術
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航空自衛隊向けネットワークシステム
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レーダー情報処理・音響情報処理など
■ 政策との強い結びつき
NECはまさに「政策テーマのど真ん中」に位置している。
◎ 防衛費増額
政府の方針により、防衛関連事業の利益率は
12〜13%を許容する方向へ。
◎ 経済安全保障の強化
宇宙・AI・量子など、国家インフラに関わる分野の中心企業。
◎ 社会インフラ × 防衛 の相乗効果
ITサービスと防衛事業の両方を持つ希少な企業構造。
■ 投資の観点から見たNEC
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官公庁・防衛分野の比率が非常に高い
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政策テーマ株として注目度が高い
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2026年までに防衛・航空宇宙事業売上4000億円超を目標
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営業利益率は9%以上を目指す
つまり、
NECは「防衛 × 社会インフラ × サイバー」を統合で扱える稀有な企業。
長期視点で成長が期待される銘柄だと改めて感じた。
■ 実際の取引:短期で利確したけれど…
NECのことを調べれば調べるほど「すごい企業だ…」と思い、2025年10月29日に購入。
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5,120円 × 20株(手数料込み)
購入後すぐに上昇し、翌日の10月30日に
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5,735円で利確
→ +12,300円
ただこの時期は私自身も不安があり、
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円高になると株価が下がるんじゃない?
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日経平均が高すぎて、バブルがはじけるのでは?
そんな思いから“利益が出たらすぐに利確する”という動きをしていた。
■ その後の株価推移
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2025年11月21日:6,074円まで上昇
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2025年12月6日:5,723円
日経平均が1,000円くらい下がている時でもNECは対して下がっていない。
ということで、また購入して長期保持したい銘柄。
しかし、なかなか下がらないので、買うタイミングが難しい。
■ まとめ
今回のNECの取引から感じたことはシンプル。
政策テーマと強く結びついた企業は、
一時的に下がっても中長期で成長しやすい。
NECはまさにそんな銘柄だと思う。
今後また株価が下がるタイミングがあれば、
もう一度しっかり購入したいと心から思える企業だった。