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株日記「何かが変わるきっかけ」大阪チタンで学んだ投資の面白さ
この記事について
相続株から始めた投資の3回目。今回は、仮想通貨関連の銘柄「マネックスグループ(8698)」に挑戦した体験をまとめています。
初心者が“冒険”として購入した結果と、学んだ教訓を記録しました。
筆者がオーディブルで繰り返し聞いたおすすめな3冊
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世界で戦える企業から、新たな分野へ
村田製作所、大阪チタンと堅実な企業を選んできた筆者。
そして次に選んだのは、これまでとはまったく異なるジャンル、仮想通貨関連株・マネックスグループでした。
マネックスグループを選んだ理由
2銘柄を選び終えたところで、前から気になっていたのが仮想通貨「ビットコイン」。
ビットコインが上昇すれば、取引所「コインチェック」を運営する企業の業績も伸びるはず。
しかし、コインチェック自体は日本では上場していないため、親会社のマネックスグループに注目しました。
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銘柄コード:8698 マネックスグループ
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業種:金融(暗号資産関連)
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購入日:2025年8月12日
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購入価格:786円 × 40株
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PER:19.72 PBR:1.59
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ROA:-0.71 ROE:-3.96
「直感で買ってしまった」反省
当時は、社長の「日本に暗号資産を根づかせたい」というメッセージに共感し、どうしても試したい気持ちが強くなっていました。
しかし、今振り返ると、ROEがマイナスの時点で購入を見送るべきだったと感じます。
初心者がよく陥る「期待感だけで買ってしまう」典型的な例でした。
株価の動きと取引結果
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8月27日:「スティーブコイン」発行のニュースで一時880円まで上昇。
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9月17日:830円付近まで下落。
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10月14日:多くの銘柄が下落する中、786円で手放す。
結果的に、株価では**-120円の損失**。
ただし、配当金1,216円があり、トータルではかろうじてプラスとなりました。
学んだ教訓
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ROE(株主資本利益率)がマイナスの企業は慎重に。
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PERだけでなく、成長性・財務の健全性を重視する。
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ニュースや期待感だけで買うと、タイミングを見誤りやすい。
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「上がっている時ほど冷静に利確」を意識する。
- 配当がある企業では、少しくらいマイナスが出ても配当で補ってくれることがある。
ニュースと決算情報
2025年8月22日 日本経済新聞記事より
【減収減益】傘下のコインチェックグループが米ナスダック市場に上場する際の経費が全体収益を押し下げた。
| 決算期 | ROA | ROE |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | -0.71% | -3.96% |
| 2024年3月期 | 4.11% | 27.05% |
| 2023年3月期 | 0.23% | 3.33% |
| 2022年3月期 | 0.81% | 13.43% |
これを見ても、直近の業績悪化が数値に表れています。
今の私なら、このタイミングでは「見送る判断」をしていたでしょう。
取引を振り返って
結果として利益は小さかったものの、挑戦してみたことで得た経験は大きかったです。
これまでの「安全な企業投資」から一歩踏み出し、値動きの激しい分野で学べたことで、銘柄選びの軸が明確になりました。
今後は、ROE10%以上・増益傾向の企業を中心に、もう少し堅実な投資を続けていく予定です。
▶つづき
株日記「気になるものは沢山あるけれど」パナソニックHDに感じた復活の兆しと投資の判断
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