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この記事について
2025年夏、投資初心者として「PER・PBRの低い銘柄」を探していた筆者が選んだのは、日本を代表する企業・パナソニックホールディングス。
なぜ低評価なのかを調べ、実際に購入して得た経験をまとめています。
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気になる銘柄が沢山ある中で
投資を始めて間もない頃は、どの企業を選ぶべきか分からず、まずはPER・PBRの低い銘柄を中心にチェックしていました。
その中で特に目にとまったのがパナソニックHD(6752)。
有名な企業なのに、PER 9.84/PBR 0.80
なぜこんなに低いのか?
パナソニックHDの「低評価の理由」
調べてみると、2021年に行った米ブルーヨンダー社の買収が原因だと分かりました。
❌ 買収が失敗と見られる理由
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ソフトウェア事業(パナソニックコネクト)の赤字
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買収額約8,600億円が高額すぎた可能性
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買収後も株価が伸び悩み、市場評価が低下
⭕ 成功と見られる理由
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ARR(年間経常収益)が約1.5倍に成長
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ハードからソフトへの構造転換を目指す戦略的投資
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赤字責任を取ってCEOが退任するなど、経営改善への意思表示
購入を決めた理由
正直、巨大企業の数字は複雑で理解しにくい。
それでも、次の点に魅力を感じて購入を決めました。
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ソニーよりも手頃な価格帯の製品を展開し、生活に密着している
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リサイクル家電再生事業など、新たなビジネスモデルに挑戦している
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長年の停滞期を経て、経営改革に本気で取り組んでいる印象
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水素燃料電池・次世代エネルギー技術などの特許を保有
「そろそろ復活しても良い頃では?」という感覚も背中を押しました。
実際の取引記録
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2025年8月27日購入:30株 × 1,550円(手数料込み)
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しばらくは小幅な値動きが続く。
しかし9月末、ビッグニュースが飛び込みます。
経済産業省がパナソニック・リコーなどに「ペロブスカイト太陽電池」量産支援として計246億円の補助金を交付。
このニュースで株価が一気に上昇。
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10月2日:1,615円で40株追加購入
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その後、初めの購入から15%以上上昇し、1,775円で50株売却・利益確定
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翌日さらに上昇し、1,878円で追加の利益確定
約1ヶ月で10%以上の利益を得ました。
その後の展開
10月中旬以降、首相交代を控えて日経平均が下落。
パナソニック株も連動して低迷。
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10月31日決算:減益発表 → 株価一気に-6.52%(1,798円)
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11月5日:1,658円まで下落
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11月9日時点:1,708円
「1,600円を切るようなら再度購入もあり」と思いつつ、様子見に。
配当利回りは**2.32%**と安定。
ただし、ブルーヨンダー事業の黒字化にはもう少し時間がかかりそうです。
この取引で学んだこと
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ニュースや期待で株価は一時的に大きく動く
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ただし、期待が外れると急落するリスクもある
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「政府の補助金」「経営改革」などのニュースは短期的な上昇材料になる
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長期保持を考えないなら利益が出たら欲張らず利確する勇気が大切
まとめ
今回のパナソニックHD投資では、「成長性」と「安定性」のバランスをどう見るかが重要だと実感しました。
ニュースで盛り上がった株価も、結局は業績と財務がすべて。
次はもう少し中長期的な視点で堅実な銘柄を見極めたいと思います。
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