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株日記「防衛・航空・宇宙」流行に乗ってみる ― SUBARUを選んだ理由と学び
この記事について
経済ニュースや企業インタビューを読む習慣がつき、株価の動きをニュースと照らし合わせて考えるようになりました。
今回は「ネガティブなニュースが投資チャンスになるのか?」をテーマに、川崎重工での実体験をまとめます。
筆者がオーディブルで繰り返し聞いた3冊
▶ 『賢明なる投資家』
▶ 『バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円』
▶ 『会社四季報 速読1時間で10倍株を見つける方法』
経済ニュースを読む習慣ができて
株を始めてから、日本経済新聞や企業トップのインタビュー記事を読むようになりました。
最初は難しく感じていましたが、慣れてくると「今どんな業界に注目が集まっているのか」「企業がどんな課題に取り組んでいるのか」が分かるようになります。
そんな中で、2025年8月29日、目を引くニュースがありました。
川崎重工の不正ニュース
川崎重工が舶用エンジンの燃費性能検査での不正について、調査協力を要請されたという報道。
また、潜水艦乗務員への金品供与問題も明らかになり、会社として謝罪を発表しました。
多くの投資家がこのニュースを受けて売りに走り、株価が一時的に下落しました。
ネガティブニュースはチャンス?
不正はもちろん良くないことですが、トヨタなど他の大手企業でも過去に似たような事例があり、
その後立て直しているケースが多いのも事実です。
「大きな企業ほど、問題を公表して改善する力を持っている。」
そう考え、むしろ**“一時的な下落はチャンスかもしれない”**と思い、購入を決断しました。
川崎重工を購入
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購入日:2025年9月4日
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購入価格:8,976円 × 10株
購入株数を10株に抑えた理由は、
今まで10万円前後の取引に慣れており、一銘柄に大きな資金を投じるのがまだ怖かったからです。
川崎重工は株価が高く、少額投資の範囲で試してみることにしました。
売却 ― そして後悔
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売却日:2025年10月1日
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売却価格:9,538円
ノートには「長期保有」と書いていたのに、上昇を見て思わず売却してしまいました。
日経平均が5万円を超え、「そろそろ下がるかも」という恐怖もあったのかもしれません。
しかし、その後の川崎重工は――
その後の株価と気づき
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2025年10月27日:12,740円
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一時 11,375円まで下落 したものの、再び上昇傾向。
「やはり売らずに持っておくべきだった。」
短期的な利益に目を奪われず、**“長期で信じられる企業を保有する”**ことの大切さを痛感しました。
とはいえ、東電のような企業の株が紙切れのようになってしまうことを踏まえると、こまめに利益確定したいという思いの方が勝つ気がします。
2025年11月の決済発表後
川崎重工業(7012)の株価が決算後に下落した。
主な理由は、「売上は過去最高でも事業利益が大幅減益となり、通期計画が下期偏重でリスクが意識された」ため。
株価下落の背景をchatgptに聞いてみた
- 利益構造の偏り
- パワースポーツ&エンジン部門で円高や関税コストが響き、利益が大幅減少。
- 売上は伸びても利益が伴わない点が市場にネガティブに受け止められた。
- 下期偏重の計画
- 通期利益計画の進捗率が約25〜30%にとどまり、残りを下期で稼ぐ必要がある。
- 「下期に過度に依存する計画」は達成リスクが高いと見られた。
- 株価水準の高さ
- PERは21〜23倍、PBRは2.4倍超と、すでに割高感があった。
- 決算内容が期待を下回ったことで、利益確定売りが強まった。
📈 投資家視点でのまとめ
- 売上は好調だが利益が減少 → 成長の質に疑問。
- 下期偏重の計画 → 達成リスクが意識され株価調整。
- 割高水準での決算失望 → 短期的な株価下落要因。
この取引で学んだこと
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ネガティブニュース直後の過剰な売り反応はチャンスになることがある
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不祥事があっても基盤の強い企業は回復力がある
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感情的な売買を避けるためにはルールと自制心が必要
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ノート(取引記録)に書いたことを、その通り実行する勇気も大事
まとめ
ニュースと株価の動きを観察していると、
「悪いニュース」も実は投資家にとっての学びとチャンスであると感じます。
今後は焦らず、企業の本質的な価値を見極め、
“ニュースに振り回されない投資家”を目指していきたいです。
▶つづき
株日記「銀行銘柄が気になった」― 利上げ前にみずほを購入して学んだこと
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