「株日記」政府の補助金は株価の上昇につながるか?

株日記

筆者がオーディブルで繰り返し聞いた3冊

『賢明なる投資家』
『バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円』
『会社四季報 速読1時間で10倍株を見つける方法』


株主優待に惹かれてJR東海を調べた

京都へ行く際に「新幹線のチケットが安くなればいいな」と思い、
株主優待を目的にJR東海をチェックしました。

当時は株価3,900円前後
「ROAやROEが高くてPERも低い、割安かも」と感じつつ、
「もう少し下がったら買おう」と迷っている間にどんどん上昇し、
気づけば4,000円を超えていたのです。

知人にその話をしたところ、

「気になったら少しだけ買って様子を見るのが一番いいよ」
と教えてもらい、少額でもまず行動することの大切さを実感しました。


ペロブスカイト太陽電池ニュースで動いた株価

9月11日、経済産業省がパナソニックやリコーなどに
「ペロブスカイト太陽電池の量産化支援のため補助金を出す」
というニュースを発表しました。

すでにパナソニック株を保有していたため、
「これは上がるかも」と考えて買い増しを決定。

▶株日記「気になるものは沢山あるけれど」パナソニックHDに感じた復活の兆しと投資の判断 


同時に、補助金対象の**リコー(7752)**にも注目しました。


リコーの購入記録

  • 購入日:2025年9月11日

  • 株価:1,385円 × 30株(41,550円)

  • 指標:PER 17.13 / PBR 0.76 / 配当 2.88% / ROA 1.94 / ROE 4.42

「割安で配当もある」と思い購入したものの、
その後の値動きは想定とは違いました。


株価の推移

日付 株価 コメント
購入時 1,385円 ニュースで注目
10/2 1,265円 下落で不安に
10/9 1,400円超 売りを迷うが様子見
11/7 決算発表で一時上昇
11/12 小幅プラスで売却

同じニュースでも明暗が分かれた理由

同じ補助金ニュースで、パナソニックは株価上昇
一方でリコーは上値が重いという結果に。

AIにこの違いを質問してみました。
以下はその分析結果です👇


💡 パナソニックとリコーの株価動向の違い

1. ニュースの「本業への影響度」

項目 パナソニック (6752) リコー (7752)
主力事業 EV電池・住宅設備・家電など多角的 複合機・プリンター中心
補助金の影響 EV・再エネ戦略に直結、期待大 新規事業で影響限定的
市場反応 成長加速と評価され上昇 本業の成長鈍化で反応鈍い

2. 財務体質の違い

指標 パナソニック リコー
PER 約10倍台前半 17.13倍
PBR 約1.3~1.5倍 0.76倍
ROA 約3.5~4.0% 1.94%
ROE 約9.0~10.0% 4.42%

リコーは**「割安」ではあるものの、成長性への期待が低い**。
一方、パナソニックは収益効率が高く、成長事業に軸足を置いているため、補助金という後押しが株価上昇につながりました。


3. リコーの株価が上がりにくかった理由

  • 本業のオフィス機器市場は成熟・縮小傾向

  • ペロブスカイト事業はまだ開発段階で利益貢献まで時間がかかる

  • 短期的な決算良化よりも構造的な成長力不足が懸念された


投資を通じての学び

知人の言うように、

「気になったら少し買って、市場の反応を見てみる」
この姿勢が一番大事だと感じました。

ニュースだけに飛びつかず、企業の本業・財務体質・事業の方向性を見極めることが大切。
補助金や国策は一時的な追い風でも、長期的な成長力がなければ株価は伸びません。


まとめ

  • 政府の補助金ニュースは短期的には株価を押し上げる

  • しかし、本業との親和性と企業体質が上昇を左右する

  • 小さく買って学び、経験を積むことが大事

  • ROEが4くらいなのにPER17は高すぎたので気を付ける

補助金ニュースを「チャンス」に変えるには、
「企業の成長の本筋」を見抜く力が必要だと感じた取引でした。


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