相続で残された人たちが争わないように
相続をする時に手続きがスムーズに行えるようにと
ファイナンシャルプランナーの母が考えた資産の終活は、子供たちに生命保険と不動産で資産を残すことでした。
相続税の基礎控除を超えないように、貯蓄では残さず子供たちや孫に不動産や生命保険を出来る限り平等に分け公正証書を作成しておいてくれました。
この記事で分かる事
相続税対策の不動産投資と生命保険、争わない遺産相続
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どうして生命保険と不動産が相続税対策になるの?
何故、生命保険なのか?
1.生命保険は相続人一人につき500万円まで非課税だから、残された家族が夫・子供が3人ならば、2,000万円までは相続税がかからないからです。そして、生命保険を受け取った時に現金化せずにおいておくと銀行よりも利子がつく場合もあるからです。
2.孫たちが高校生になった時の教育資金として毎年50万円・100万円などの教育資金が下りる学資保険を残しておいてくれました。
贈与税がかからないように毎年一定額を教育資金として受け取れるのが学資保険のメリットでもあります。
詳しくは、保険のプロにご相談ください。
保険相談は色々な会社を比較してみることをおすすめします。
何故不動産なの?
貯蓄ではなく不動産にすることで相続資産の評価額が下がり相続税対策になると同時に、不動産は将来価格が上がったり、賃貸することで収入源になるからです。
不動産により評価額などが変わりますので、こちらも詳しいことはプロにご相談ください。
不動産と生命保険で相続するのがどうして良かったの?
では、実際不動産と生命保険を相続してどこが良かったのか。
1.不動産を平等に分けるとなると、全部を売り現金で分ける事が必要となります。
しかし、大体の評価額・市場価格を調べ、少なく相続する人には生命保険の保険金を多くすることで大体平等に分けてくれたからです。
2.不動産は現金や預金と比べて評価額が低くなることが多いため、相続税の負担を軽減することができます。
実際、不動産と生命保険を上手に使う事で相続税はかからず、相続税申請も行わなくて良かったので税理士さんにお願いする費用、もし自分で申請していたら大量の時間を節約できたのです。
3.兄弟で不動産を相続して不動産を売らずに10年以上維持した結果ですが、
それぞれの不動産の10年後は、全ての土地が10年前よりも上がっているので、現金で残してくれるより不動産の凄さを感じています。
実際に現金で残されていたら、現在ある不動産を買えるほど遺産として残っていたかというと、数十年前の不動産価格と現在を比べると現金で残されたら現在の資産は残っていなかったと思います。
不動産投資のメリット
安定した収入源
不動産は、相続税の時に資産の評価額が下がり税金対策になるだけではなく、老後働けなくなった時に賃貸収入で定期的な収入を得ることができるメリットがあります。
定年後の生活費や医療費になり、相続後は子供たちの収入源の一つとなります。
実際、両親の定年後は年金と不動産収入で生活費、医療費、旅行費など資金繰りに困ることなく生活し、子供たちにも収入源となる資産を残してくれました。
資産価値
・特に都内の不動産は長期的に見ると価値が上昇することもありますし、上がらなくてもさほど下がらないので、売る時期を見極められれば購入した時の価格、税金、賃料などを計算するとプラスになります。
※不動産バブル時、他の物件に比べて高すぎる高い時に買ってしまうと下がるので不動産を見る目、将来どうなるかを見る目を養う事が大切です。
不動産購入時の選択肢
1.競売物件では市場価格よりも安く不動産を購入することで、将来値上がりを期待できる可能性もあります。
2.国有地は不動産売買サイトでは見つかりません。
一般入札で購入するので、下記サイトをこまめにチェックすると掘り出し物があるかもしれません。
不動産投のデメリット
初期投資が高額なので全ての人向けではない
投資にはリスクもあるので、あくまでも資金が余って貯蓄しているならで無理なローン設定をするのはリスクが高いので自分の手の届く範囲での投資がおすすめです。
不動産投資は大きすぎるという方は、他の形で今後の資産構築も出来ます。
どんな資産構築が自分にあっているか分からない、自分では思いもつかなかった形で資産構築が出来る事もありますので、その道のプロ、ファイナンシャルプランナーに相談してみてください。
不動産管理の手間
賃貸物件によっては不動産管理の労力がかかります。
不動産管理会社に頼めば解決すると思いますが、この管理会社選びに苦戦する人もいるので、なかなか良い業者さんが見つからないと時間がかかる事があります。
根気よく色々な業者さんを試すことで良い管理会社は見つかりますが、管理や良い不動産業者さんを探す手間が面倒という場合は、他の投資を考えた方が良いかもしれません。
例えば、ワンルームマンションはワンルームなので今のところあまり手間はかかっていませんが、一棟物件ではゴミ捨て場のモラルで苦情が来たり、不法投棄でごみの処理を行なった事もありました。
これは、掃除などをし、きちんと管理することで解決出来ましたが、面倒だなと思う事もありえるという事を頭に入れておく必要があります。
問題を起こさないようにするためのポイントは良い管理会社探し、住人の選定をきちんと行ってくれる不動産仲介業者さん探すことです。
市場リスク
不動産市場は景気や地域の状況に左右されるため、物件の価値が下落するリスクがあります。
不動産選びは、交通が便利な駅付近、多くの企業があったり大学(少子化で大学も倒産リスクがあることも忘れずに)があり借り手が多い場所、都内の人気が出そうなエリア、地方の場合は、将来発展しそうなエリアなどを選ぶことで解決されますが、今後世界がどう動いていくかにもよりますので、物件選びは慎重に行う事が大切です。
流動性の低さ
不動産は現金化するのに時間がかかるため、急な資金需要に対応しにくいというデメリットがあります。
しかし、地方と都内に物件を所有してみて思う事は、都内の人気エリアの場合は、売ってくださいと購入者が後を絶たないので、都内は流動性の低さは今のところ感じていません。
そして、コロナ後は地方でも人気が出ているエリアもあるので、住みたがるような場所を購入し、きちんと手入れをして多くの人が住みたがるような内装にすることで販売する時も苦労はしないと思います。
争わない相続をするために
相続トラブルで家族がバラバラになってしまったという事は他人事ではありません。
実際、遺産相続で裁判まで発展し家族間で縁を切ってしまったトラブルを見た母が家族がもめないようにと生前に資産を計算し、誰に何を相続させるかを決め、公正証書に残してくれました。
公正証書があったことで、遺産分割協議書など作成の手間がなくスムーズに登記などの手続きを行うことが出来ました。
※ 家族間で遺産をどう分けるか決まっていれば、遺産分割協議書を作成すれば公正証書はなくてもスムーズに手続きが出来ます。
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生前から亡くなった後の事を話すのは照れ臭いというか、話しにくいかもしれません。
実際、亡くなった後の事の話を始めると父は逃げてしまったそうで、私が色々な手続きリストを受け取り、指示に従って手続きをしました。
相続時に相続人だけで話し合って決めるよりも、生前からどうしてこの不動産は○○に残すのかを説明してくれたので、相続後に相続した不動産の登記を淡々と行いスムーズに手続きが出来たのだと思います。
しかし、亡くなった人の意志が分からないとお葬式の準備、役所の手続き、相続税の申告は10カ月以内に迫っていて、誰が何を相続する所まで書かないといけません。
話し合ってすぐに決まればいいのですが、皆が納得いかないと時間ばかりが過ぎて焦って感情的になってしまうこともありますので、出来れば生前からなんとなくでも話し合っておくことをおすすめします。
まとめ
不動産投資にはリスクもありますが、多くのメリットもあります。
上手に運用することで、現金で残すよりも老後の収入源確保、相続税対策にもなりますし、相続後も収入を生んでくれます。
そして、資産を残す時に争いを避けるためには生前からの話し合って理解してもらうことも大切です。
必要であれば公正証書などで自分の意思を残すことも考えてください。