親が亡くなり、実家を相続したとき、多くの人が最初に悩むのが
「この家をどうするか」
ではないでしょうか。
売るべきか。
貸すべきか。
そのまま空き家として残すべきか。
私も同じ悩みを抱えました。
実は私は相続する前から少しずつ準備を始めていました。
本当に維持できるのか知りたかったからです。
そして、もし維持できないのであれば、売却した場合にどのくらいの価値があるのかも知っておきたいと思っていました。
今回は、実家を相続する前後に私が実際に行った
- 実家の片付け
- 売却査定
- 売却の検討
- 賃貸経営への転換
について体験談としてお話しします。
実家を相続する前から準備を始めていた
相続は親が亡くなってから考えるものだと思われがちです。
しかし実際、1回目の相続を経験し、親が亡くなった後は葬儀の準備、相続申請など手続きが沢山あり、数カ月はあっという間に過ぎていきます。
「もし相続したとして将来この家を維持できるだろうか」
ということを考えるようになりました。
長年空き家にして固定資産税を払い続けるよりも、前もって出来る時に少しずつ進めておくべきだと思ったのです。
もし維持できないなら売却も選択肢になります。
しかし売却するにしても、まずは家の状態を整えなければなりません。
そこで始めたのが実家の片付けでした。
実家の片付けは想像以上に大変だった
まず祖母が老人ホームへ入居したことをきっかけに、祖母の家の整理を始めました。
祖父母や親の世代は、本当にたくさんの物を保管しています。
家の中には、
- 何十年も前の洋服
- 使っていない食器
- 古い雑誌
- 昔の電話帳
- 何年分もの領収書
- 子どもの頃の思い出の品
- 見たこともない先祖の写真
などが大量に残されていました。
捨てても捨てても物が減らない。
そんな状態でした。
まずは大きな家具から手を付けました。
タンスを処分するために中身をすべて出し、
必要なもの
不要なもの
に分けていきます。
すると昔の説明書や雑誌などが次々と出てきます。
食器も、高価そうなものだけ残し、普段使いのものは市のゴミ回収で処分しました。
洋服や普段着の着物なども、今後使う予定がないと判断したものは処分したり、業者に引き取ってもらったりしました。
家具は売るより引き取ってもらう方が早かった
家具については、最初は売れるのではないかと思っていました。
しかし現実はそう簡単ではありません。
今は大型家具の需要が少なく、買い手がなかなか見つからないこともあります。
私はジモティーを利用して、
「無料でもいいので引き取ってください」
という形で募集しました。
すると海外向けに中古家具を扱う業者さんが大型トラックで来てくださり、一度にまとめて引き取ってくれました。
引き取ってくれなかたものは、市の粗大ごみとして出しました。
家具がなくなるだけで家の中は驚くほど広く感じます。
買取業者の中には、
「買い取ります」
と宣伝していても、実際には処分費用を請求するケースもありました。
もちろん業者によって違いますが、時間を考えると無料で引き取ってもらえるだけでも十分助かりました。
書類整理にはシュレッダーがあると便利
片付けで意外と大変だったのが書類整理です。
古い契約書や住所が書かれた書類などは、そのまま捨てるわけにはいきません。
最初はハサミで切っていましたが、手が痛くなり効率も悪いため、途中でシュレッダーを購入しました。
実家整理をする予定がある方は、最初から用意しておくと作業がかなり楽になります。
両親の家はさらに大変だった
祖母の家を片付けた後、今度は両親の家の整理を行いました。
こちらはさらに大変でした。
我が家はリビング以外にも複数の部屋があり、
押し入れ
タンス
引き出し
すべてに物が詰まっていました。
一つひとつ確認し、
残すもの
処分するもの
を判断していきます。
楽器や掛け軸、着物などは写真を撮り、業者に問い合わせながら整理しました。
この作業は一気には終わりません。
少しずつ進めたため、完了まで数年かかりました。
だからこそお伝えしたいのは、
実家整理は一気にやろうとしないこと
です。
まずは一部屋でもいい。
一つの押し入れでもいい。
少しずつ進める方が結果的には続きます。
実家を売るために査定を依頼した
片付けがある程度進んだ段階で、実際に売却した場合の価格を知るため査定を依頼しました。
理由は単純です。
将来的に維持できるのか判断したかったからです。
また、もし売却するのであれば、
どのくらいの現金になるのか
を知る必要もありました。
そこで不動産会社や買取業者に査定を依頼しました。
私の場合は売るか貸すか判断するために、
まず複数の不動産会社へ査定を依頼しました。
実際の査定額を知り、売り出しに出してみて
売却ではなく賃貸という判断ができました。
査定結果を見て売却を迷った
査定を受けてみると、希望していた価格では売れそうにありませんでした。
もちろん地域や市場状況にもよりますが、
「思ったより高くないな」
というのが正直な感想でした。
父は、
「売却したお金でマンションを購入し、賃貸に出せばいい」
という考えでした。
しかし私は別の視点で考えました。
祖母の家と両親の家を売却しても、購入できるのは駅前の2LDKマンション1戸程度。
それならば、
今ある実家を貸した方が収益性は高いのではないか。
そう考えるようになりました。
売却ではなく賃貸を選んだ理由
最終的に私は売却ではなく賃貸を選びました。
理由はシンプルです。
実家そのものが収益を生み出せると考えたからです。
実際に賃貸募集を開始すると、想像以上に早く借り手が見つかりました。
そのおかげで、
- 固定資産税
- 維持管理費
などを家賃収入で賄えるようになりました。
なぜすぐに借り手が見つかったのか
振り返ると理由は二つあります。
一つは立地が良かったこと。
もう一つは築年数が経過していても、家の状態が非常に良かったことです。
古い家でも、
立地
管理状態
清潔さ
によって評価は大きく変わります。
そのことを実感しました。
実家を相続したらまず査定してみるのがおすすめ
私は最終的に賃貸という選択をしました。
しかし、それが正解だったかどうかは人によって違います。
大切なのは、
売る
貸す
住む
空き家のまま保有する
という選択肢を比較することです。
そして比較するためには、まず現在の価値を知る必要があります。
そのためにも、相続した実家をどうするか迷ったら、まずは査定を受けてみることをおすすめします。
査定を受けたからこそ、私は売却ではなく賃貸という判断をすることができました。
相続した実家をどうするか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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